いかすぜ!この恋 Tickle Me 1965 米アライド・アーティスツが唯一製作したプレスリー映画

エルビス・プレスリーがロデオ乗りを演じ、いつものノーマン・タウログが監督した1965年アメリカのコメディ作品。 エルビスの第18回主演作となる映画は、生涯に唯一のアライドアーティスツ・ピクチャーズの配給作品だった。メジャー映画にしか出演しなかったプレスリーは、この作品で独立映画のアライドアーティストを倒産から救った。 低予算のため、プレスリー映画で唯一サウンドトラックに新曲がなく、古い作品の録音を利用した。しかし、そのリサイクル音源の「(Such an) Easy Question」は、1965年7月にビルボード・ホット100で11位を獲得した。 オーストリア人のセクシー女優ジョスリン・レーン(別名ジャッキー・レーン)がヒロインだ。彼女は後にアラブの大富豪と結婚したらしい。 ジュリー・アダムスもプレスリーと共演している。彼女は、かつてカルト映画「大アマゾンの半魚人」に出演し半魚人と並泳したことで有名になった。 脚本は、エルウッド・ウルマンとエドワード・バーンズが担当した。彼らのおかげでこの映画は、ホラーコメディーらしくなった。


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ロデオ乗りであるロニー・ビーレは、シーズンオフには仕事がなくなってしまう。シーズンが再開するまでバイトしようと思い、西部の町にやって来て、地元のクラブで歌い始める。しかし、歌い出すと、女の子たちは全員夢中となり、面白くない男たちと喧嘩になってあげくにクビになる。そんな彼を見たヴェラ・ラドフォードは、自ら経営する牧場を紹介する。しかし、そこは広大な土地で女性たちが泊まり込んでシェイプアップを行う合宿制フィットネスサロンだった。 ロニーは、謎めいたトレーニング講師パムを追って近くのゴーストタウン、シルバラードを訪れ、彼女の父が宝物を隠していたことを聞く。 牧場に戻ると、パムの秘宝を知って彼女を拉致しようとする連中がいて、パムが父からもらった手紙を奪おうとする。ロニーはパムをかばい、二人は交際を始める。 しかしヴェラがロニーに身を投げたところを、パムが見てしまいロニーとわかれると言い出す。 ロデオのシーズンが始まると、ロニーはロデオ大会に出場するが、パムのことを忘れられずなかなか成績を上げられない。 やがて、スタンリーは会場でロニーを見つけ、パムと話をするようにと言う。 パムはシルバラードへ向かっていたので、2人は彼女を追いかける。激しい嵐になり、3人は幽霊が出るというホテル跡で一夜を過ごす。 すると、パムとスタンレーの前に幽霊が出る・・・。

キャスト

ロニー:エルヴィス・プレスリー(吹替:井上真樹夫) ベラ:ジュリー・アダムス パメラ:ジョスリン・レーン スタンリー:ジャック・ムラニエステル:メリー・アンダース ヒルダ:コニー・ギルクリスト バーバラ:バーバラ・ワール

スタッフ

監督:ノーマン・タウログ 製作:ベン・シュワルブ 脚本:エルウッド・ウルマン、エドワード・バーンズ 撮影:ロイヤル・グリッグス 編集:アーチー・マーシェク 音楽:ウォルター・シャーフ